厚労省は5日、届出によって開業ができる「特定派遣事業」を廃止し、今後はすべて許可が必要な「一般派遣事業」に移行させる方針を固めました。

特定派遣は仕事のある時だけ雇用するのではなく、常時雇用、期間の定めのない雇用契約を結んだ労働者を派遣するものですが、一般派遣より雇用が安定しているとみなされ規制が緩く、雇用が不安定な派遣会社も少なくありません。

厚労省は「許可制」にすることで、雇用の不安定さや労働者の待遇の不利益をなくすことがねらいだとしています。

注) 特定派遣のほうが「常時雇用」が前提のため、届出制なっているため開業しやすく、特定派遣事業所数は約5万3000件(11年時点)で、一般派遣事業所数の約2.7倍もある。

2015年春をめどに、全て一般派遣事業へ切り替える必要があり、一定の資産条件や許可の更新が必要となる。