新生銀、未払いの残業代9億円支給 社長ら報酬カット/労基署勧告受け
新生銀行は29日、行員の時間外労働管理をめぐり是正を勧告された問題で、約650人に対して未払いの残業代計約9億円を支払うと発表した。管理体制を見直すとともに、当麻茂樹社長と中村行男副社長は一カ月分の報酬の2割をカットし、薦田貴久人事部長は同1割を自主返納する処分を決めた。
東京・池袋の店舗で不適切な労働時間管理が見つかったとして池袋労働基準監督署が昨年10月に是正を勧告。全行調査の結果、本店の部長代理や支店長代理ら一定のみなし残業代を組み入れた給与体系となっている約650人が未払いに該当すると判断。13年4月にさかのぼって昨年末までの1年8カ月分を来月支給する。
(時事通信)
2015年1月29日