厚労省は26日、医療費の自己負担に上限を設けている「高額療養費」制度について、高所得者の負担上限を引き上げ、低所得者の負担上限引き下げるといった経済力に見合った負担を求める見直し案をまとめました。

この案によりますと、年収770万円以上の高所得者の負担上限が現行の15万円より増える方向で調整しており、年収1160万円以上は25万円余りとなります。

一方、低所得者の場合は70歳未満の年収210万円以上370万円未満の負担上限を現行の月額約8万円から6万円前後に引き下げる方針を固めました。

厚労省は、この見直し案を軸に調整を進め、年度中の決定、来年度中での実施を目指しています。

注)高所得者の年収770万円とは、現行でも標準報酬53万円(515,000以上545,000未満)以上人を言います。仮に、賞与のない役員等は総報酬6,180,000以上6,540,000未満の方も該当しています。