福島市発注の福島第一原発事故に伴う除染作業に作業員を違法に派遣したなどの容疑で、10月7日、宮城県警は労働者派遣法違反などの容疑で仙台市の指定暴力団稲川会系の元暴力団幹部、西村満徳容疑者(67歳)ら男4人を逮捕しました。
西村容疑者ら2人の容疑は今年3月、宮城県内の作業員6人を建設会社の福島市内での除染作業に延べ95回派遣した疑いです。2人は容疑を認めているとのことで、宮城県警は派遣業の利益が暴力団組織への上納金に充てられていた可能性もあるとみて調べています。除染作業は労働者派遣法で労働者の派遣を禁じられている建設業に該当しています。
宮城県岩沼市の建設会社社長、長田俊明容疑者(64歳)は自社を通じて作業員6人を派遣、福島県相馬市の二次下請け建設会社社員、林文典容疑者(54歳)は除染作業に実際に従事させた職業安定法違反の容疑とされています。2人は容疑を一部否認しているとのことです。
※ 除染作業に関しては、以前から賃金のピンハネ問題も指摘されている。